カラフルでポップアートさながらなデザインや、洗練されたエレガントな雰囲気のデザインなど幅広いバリエーションで見る人を楽しませてくれるTaku氏のネイルアート。彼のデザインに魅せられクライアントになるセレブの中にはなんとあのレディ・ガガも! 今回はそんなTaku氏へ渡米した頃のエピソードやキャリアアップの秘訣についてインタビュー。
- 1 ニューヨークに来られたきっかけは。
- 2 NYに来たばかりの頃のお話をお聞かせ下さい。
- 3 ネイルを始めたきっかけは。
- 4 どのようにして技術を磨かれましたか。
- 5 ステップアップの秘訣を教えて下さい。
- 6 ご自身のネイルスタイルはどういったタイプですか?
- 7 最近はどのようなお仕事をされていますか。
- 8 ネイルアーティストをしていて苦労されたことはなんですか。
- 9 ネイルサービスを提供するにあたって大変なことや、工夫されていることなどを教えてください。
- 10 ここ最近のファッションやデザインの変化について何か感じることはありますか?
- 11 最近注目しているネイルアーティストはいらっしゃいますか?
- 12 今後の課題や、夢などをお聞かせください。
- 13 これから海外で頑張ろうと思う若い世代にひと言お願いします。
- 14 休日はどんな風に過ごされていますか?
- 15 好きなレストランやバーを教えてください。
- 16 最近よく使うお気に入りアプリは?
ニューヨークに来られたきっかけは。
美容学校へ進学し美容師を志すも何か違うことがしたくて辞めて。旅行で一度来たことがあって好きになったニューヨークへ「ちょっと行ってみよう」と思い立って(笑)。アメリカ生まれだけど英語やアメリカのカルチャーをちゃんと知っていなかったので、僕なりに理解したいなという気持ちもあり「まずは違う世界を見てみよう」という感じでした。実は僕ロサンゼルス生まれ横浜育ちでUSパスポートを持っているため、ビザは特に関係ないのでスムーズに行動に起こすことができました。
NYに来たばかりの頃のお話をお聞かせ下さい。
来たばかりの頃は英語が喋れなかったので語学学校へ通い勉強しました。そこでけっこう友達を作ることが出来て生活自体は楽しかったです。しかし、自分の条件に当てはまるような家を探すのに苦労しました。ニューヨークで自分の条件にズバリ合う家を探すのって大変ですよね…。
ネイルを始めたきっかけは。
ある日、友人にネイルをしてもらったんです。その時にすごい楽しい気持ちになれたことがきっかけです。ネイルって細かい作業だけど、大胆かつアーティスティックに表現することもできるし、純粋に気分がアガるので「これは面白い」って思って自分でもやりたくなってネイルの学校に通い始めました。
どのようにして技術を磨かれましたか。
学校で基礎を学んでからは友人にモデルをお願いしてとにかく練習しました。雑誌やYoutubeなど色々なところからヒントを得て、自分オリジナルのデザインを生み出すことが楽しくて常に新しいデザインのことばかり考えていました。当時働いていたウエストビレッジにあるサロンの同僚たちの存在もいい刺激になりました。皆んな得意な技術やデザインのクセがそれぞれ違い、その個性の違いを間近で見て自分のことも俯瞰で見ることができました。
ステップアップの秘訣を教えて下さい。
自分が置かれている環境に変に慣れすぎてしまうのは良くないのかなと思うので、新しい場所で新しい人との出会いを楽しむことはステップアップに繋がると思います。それに、ニューヨークのサービスって早さと出会いの数が仕事においてけっこう左右するところがあるかと。「まずは行動に起こしてから考えよう」という行動力ありきの精神で突き進んでいけることは大きですね。人生ってその方が色々なドラマがあって楽しめるのではないかと(笑)。
ご自身のネイルスタイルはどういったタイプですか?
基本的に手描きのアートをやっています。最近は1本でデザインを完成させるのではなく、10本の指を見てそのコンセプトが成立するようなネイルのデザイン作りをしています。
Taku氏によるデザイン
最近はどのようなお仕事をされていますか。
パリ、ニューヨークのランウェイや雑誌の仕事が多いです。ショーでは事前にチップを作成して当日モデルさんに貼っていく作業をすることがほとんどですが、スピードと綺麗に仕上げる技術が必要になります。意外にニューヨークのネイル業界ってせまくて、親しい友人から有名なショーや撮影のお仕事に誘ってもらったりなんてこともあり、いい意味で緊張感もありつつ楽しみながら仕事をしています。
ネイルアーティストをしていて苦労されたことはなんですか。
楽しんでやることがモットーなので特にありません (笑)。ライセンスは器具の管理や衛生面をしっかりしていれば取得するのにそんなに難しくないのでハードルは高くないと思います。
ネイルサービスを提供するにあたって大変なことや、工夫されていることなどを教えてください。
大切にしていることは進化すること。同じことばかりやっていたらお客さんも自分も飽きてくるので、新しいものにチャレンジしたり、面白いデザインがないかアンテナを張ることをしています。それと、お客さんとのフィーリングも大切。お客様と向かい合っている頻度が高い分ネイルってお客様と密になれると思うんです。なのでお互いが心地よくなれる時間を過ごせるような環境作りを心がけています。
ここ最近のファッションやデザインの変化について何か感じることはありますか?
アメリカ全体的に、ここ最近インパクトのあるデザインのジェルネイルに興味をもつ人が一気に増えた気がします。僕自身ネイルをしていて、街で知らない人に「アナタのネイル素敵ね、どこのサロンに行っているの?」と聞かれることが多々あって、基本的に「友達にやってもらっている」って言っていますが(笑)。
最近注目しているネイルアーティストはいらっしゃいますか?
マイアミに住んでいるネイルアーティストのクロちゃんという友人で、 彼女のデザインの発想には圧倒させられます。彼女のInstagramはコチラ→ -@krocaine
今後の課題や、夢などをお聞かせください。
サロンではなくてスタジオを借りて同じようなアーティスト同士で空間をシェアするような感じで仕事ができたら面白いかなって今考えています。 それとマイホームの購入です!
これから海外で頑張ろうと思う若い世代にひと言お願いします。
仕事に関係なく、なんでもトライすることが大事! 海外に住んでみたいと思っているなら絶対に経験するべきだと思う。 今の若い世代って「やりたい事を見つける方が難しい」と感じている人がけっこういるみたいで、僕はやってみたい事がありすぎて、何からやったらいいか…みたいな悩みの方でしたよ(笑)。自分のビジョンと学ぶ姿勢をもって、もっと羽ばたいでほしいですね。
休日はどんな風に過ごされていますか?
気になっているレストランやバーへ行ったり、好きなアーティストのライブを見たりします。
好きなレストランやバーを教えてください。
日本食だと「AZASU」と「海の家」が好きです。
タイ、ベトナム、メキシカン系の料理も好きで、メキシカンで最近よくいくのがウィリアムズバーグにある「DeMole」。それとブシュウィックにある「Union Pizza Works」のピザも雰囲気もオススメです。あと、ローワーイーストサイドにある「Barrio Chino」バーだと「スリープ・ノー・モア (Sleep No More)」で人気の「The Mckittrick Hotel」のバーが季節やイベントごとにコンセプト設定されていて、内装もオシャレで演出が凝っているので、いつ行っても飽きないし雰囲気が好きです。
最近よく使うお気に入りアプリは?
移動に便利な「transit」です。乗り換え案内のアプリなんですが、ニューヨークの電車やバスって時間が正確ではなかったりするけど、このアプリはほぼ正確にオンタイムで教えてくれるでオススメです。それと画像加工のアプリの「Afterlight」です。 フィルターも充実していて楽しいですよ。
プロフィール
岡村 拓 (Taku Okamura )
Instagram
ニューヨークで出会った友達がきっかけでネイルを始め、マンハッタンで人気No.1ネイルサロンで月100人以上施術していたことも。有名モデル、女優、レディー・ガガのネイルを手掛けたり、雑誌、CM、ニューヨーク、パリのファッションショーに参加するなど幅広く活躍。現在はSOHOにあるヘアサロン内で個人経営のネイルサービスを提供。