ニューヨークのグルテンフリーブームはただ単に自分の健康のためじゃない!?

新米ママが綴るニューヨーク子育てコラムVol.11

ニューヨークのスーパーやデリ、レストランなどありとあらゆる場所で必ず目にする”Gluten Free”(グルテンフリー)の表示。特によく目にするのが“Certified GF(サーティファイド)” と言う表示がありますが、実はアレルギーを持つ子供や授乳中のお母さんに達にはとっても重要なサインなんです。

スーパーに行くとありとあらゆるパッケージにこの表示があります。
全然関係ないお米の袋や豆の袋、ありとあらゆる食品のパッケージにもこの表示を見かけます。




上:授乳中クッキーを焼いていた時に使っていた玄米粉のパッケージのGF表示。
下:近くのスーパで購入した純ココアパウダーのGF表示。

私は当時生後3ヶ月の息子が食物アレルギーからくる重度のアトピーを発症してしまい、母乳育児に切り替えた、乳製品全般、卵、グルテン、甲殻類、赤身のお魚が食べれなくなりました。

その除去食が始まるまで私はグルテンフリーダイエットに熱中しているニューヨーカー達をいつも(流行ってるからって何でそんなことするんだろう? 流行が終わったらどうせみんなすぐに気にしなくなるんだろうな。)と全く理解しないでいました。

いざ自分がこのグルテンを食生活の中から徹底的に排除しなければいけないとなると、とても大変で全ての細かい表示がとても大切な事に気付いたのです。グルテンと聞くと小麦粉を含む食品をすぐに思い浮かぶ方もいるでしょう。特にパンやパスタ、ケーキ、クッキーなどがあり、基本的にお米が主食の日本人の食文化にとってそんなに難しくないと思う方もいるでしょう。

しかし、実際私たち日本人がほぼ毎日口にする醤油やみりんにもこのグルテンは入っているんです。。

なので家の中で使うお醤油はたまり醤油をオンラインで取り寄せ、みりん兼甘味料は全てピュアなメープルシロップで統一しています。ケチャップの成分に使われているお酢の種類によってグルテンが含まれているので、ケチャップもきちんとしたものを選ばなくてはいけません。

果実酢(apple cider vinegerやbalsamic vinegerなど)は問題ありませんが、日本では醸造酢という種類の酢の中に小麦粉が使われています。ニューヨークでは市販のケチャップはそこまで細かく表示がないものもありリスクがあるので市販のケチャップは一切口にしませんでした。

マヨネーズは乳製品と卵なのでまずアウトです。

材料のわからない市販の合わせ調味料やレトルト食品もなおさら息子に食べさせるわけにいかないので処分しました。この食生活を始めるに至り私の旦那がこのグルテンがなぜ体に良くないのか理由を調べてみたのです。簡単に言うと小麦粉の生産過程が近代化とともにどんどん進み、小麦粉を生産する時に使われる殺虫剤や防腐剤が人の体に害を与えるほど有害なものになっているらしいのです。

そうしてそれらを含んだ小麦粉がほとんどの市場に出回っていて小麦粉を含んだ食品を食べると体にアレルギー反応が出てしまう人がいるというのが現状です。また、市販の普通の粉ミルク(アレルギー専用ではないもの)にもこのグルテンが入っています。




自分自身の健康やダイエットのことならともかく、それを口にした私の母乳を飲んだ我が子がアレルギー反応を起こしてしまうとなると母親達は慎重に対応しなければならなくなるし、細かい成分表示がとても大切になって来るのです。

そうすると市販の食べ物は何も食べれないじゃないかと嘆いてしまいたくなるのですが、ここニューヨークではグルテンアレルギーを持った子供がいる家族が安心して食べれる環境や市販のお菓子などいくつも存在することが私の育児の経験を通じで知ることができたのです。


例えばニューヨークを拠点に展開するローカルのお野菜やお肉にこだわったハンバーガー専門店ベアバーガー(Bare Burger)

私が住むここアストリアにもこのベアバーガーが2件あり、授乳中に人と会って食事をしたい時や家族で出かけて息抜きに外食をする時も毎回ベアバーガーに行っていました。私が行っていたアストリアのベアバーガーは平日のランチタイムでも子連れの家族で賑わっています。

ここのメニューを開いたら全ての品目にグルテンフリーの表示だけでなく、ビーガン(vegan-動物性たんぱく質、脂肪分不使用)、ノン ダイリー(no dairy-乳製品不使用)の表示が事細かく書いてあります。

ソースやドレッシングの成分もウェイターに聞くと全て答えてくれます。私の場合は乳製品と卵もアウトなのでビーガン、ノン ダイリー、グルテンフリー、のものしか食べれないのにここではたべれるものがいくつかありました。また、ベアバーガーの自家製のケチャップはきちんとグルテンフリーの表示があったのでそこでは安心してケチャップを食べることができました。

ひとつは”FARMSTEAD”というコラードグリーンというは野菜で巻かれたラップ。

ラップの中の具材はスイートポテト、ワイルドライスでできたパティ、豆のペーストのハムス(hummus)、トマト、ベイビーケールが入っていてものすごいボリュームと栄養バランスと食べ応えで食物アレルギーがない人で健康志向の方にもとてもおすすめなラップです。

もうひとつつは”CALI FRESH”というベイビーケールのサラダです。ほとんど私はこのサラダを毎回食べていました。それはこのケールサラダ、私が人生の中で今まで食べたケールサラダの中で1番美味しかったからです。授乳中の空腹を十分に満たしてくれるほどのボリュームなのです。

ベイビーケールだけではなく、豆のペーストのハムスキノア、トマト、ラディッシュ、が入っていてドレッシングも安全でとても美味しいです。小さなバケツか!?  というような器に入っていてシェアする方にも量も充分な量です。

ここのフライドポテトは全てグルテンフリーでフライドポテトにつけるディップの何種類かグルテンフリーまたビーガン用のチョイスがあります。ベアバーガーオリジナルのケチャップもグルテンフリーで安全です。私は頼んだことはないのですが、ここではビーガンでグルテンフリーのオリジナルシェイクがあります。

※私が授乳をしていたのは今年2019年の1月末だったのですが、ベアバーガーはこの5月からリニューアルオープンして少しメニュー全体の内容が変わっています。今現在は私が頻繁に食べていたCALI FRESHにはベイビーケールではなくベイビーグリーンになっています。新しいメニューもビーガン、ノーデイリー、グルテンフリーの表示はきちんとしているので安心ですよ。


さらにマンハッタンに出かけて時間がなくすぐにご飯をすませなければいけない時はよくチポレ(Chipotle)を利用しました。チポレは全米展開のメキシカンフードのファーストフード店ですが、ここも使う野菜やお肉の素材を可能な限りローカル産を使い安全なものを提供しているお店です。


ニューヨーカーはご存知だと思いますがマンハッタンに行くとこのチポレはマクドナルドより多いんじゃないのか!? というくらいスタバ並みにどこでもあります。こちらのトッピングの全ての具材にアレルゲン表示がしてあります。

ここのお店では自分の好きなようにトッピングの指定ができるのでとても安心です。私はいつも玄米と黒豆ベースのチキンのブリトー ボウル(Burrito Bowl)、チーズとサワークリーム、グァカモレ(アボカドのペースト)抜きでした。これも授乳中の空腹を充分満たせる量で目の前で作ってもらえるのでとても早く授乳中の育児をする忙しいママにはとてもおすすめ。

オーガニックフードスーパーの先駆けとなるホールフーズマーケット(Whole Foods Market) のビュッフェも安心して利用できます。ここのビュッフェも成分の表示がとても細いので自分できちんと選べば私が食べれる食材がありました。アレルギーのある1歳の息子にもグリルされたポテトや人参や芽キャベツなんかを食べさせてます。家族でマンハッタンにお買い物とお出かけついでにここでランチをするという流れで今でもよく利用します。

逆に少し残念だったのがここニューヨークにある日本食レストランや日系のカフェやベーカリーでこういった細かい成分表示をしているお店が少ないことです。成分表示があってもアレルギー対応のメニューがほとんどありません。なので授乳中は日本食を食べに外には行けませんでした。

ニューヨークに住んでいると誰でも行けるメジャーなお店を3つご紹介しましたが、他にも私の住んでいるアストリアの小さなペイストリーカフェでも、グルテンフリー、ビーガンのカップケーキやクッキーが食べれる場所もあります。

使っている材料もとても安全でバターの代わりにココナッツオイル、牛乳の代わりにはオートミルクやヘンプミルク、小麦粉の代わりにスペルトフラワー(アレルギーの発症率が極めて低い古来小麦)、砂糖の代わりにアガベシロップを使っていたり、お店のスタッフに聞くと嫌な顔せず当たり前のようにとても丁寧に教えてくれます。

大手のホールフーズだけではなくオーガニック食品を扱うローカルのデリや小さなコーヒーショップでもアレルゲンを含まないピュアなココアを使いオーガニックのきび砂糖を使用しただけのダークチョコレートの板チョコがどこでも買えます。

そういった種類の板チョコの値段は1枚5ドル前後で高額だという人もいますが、私は授乳中毎日ひとかけらだけ8ozのコーヒーと一緒にかじっていました。それだけで十分息抜きはできました。ちなみに私のお気に入りはこのPASCHAです。

この板チョコは7つのアレルゲンを一切使っていない板チョコレートです。私はこの70%カカオをいつも購入していました。

オーガニックの玄米とたまり醤油だけで作られた無添加のグルテンフリーのライスクラッカー(おせんべい)もここニューヨークで簡単に手に入ります。

授乳期間中はほぼ毎日うちで作ったご飯を1日3食摂っていました。しかしたまには家族やお友達と外で食べるといった事も新生児の育児をするすべてのお母さんにとってはとても必要な時間です。

そこでアレルギーを持つ子供や授乳中のお母さんが安心して外食が出来たり、市販のモノを買ってすぐに食べれるおやつが手に入りやすいということはありがたいことです。

我が子の育児の経験をして普段私たちが口にする食べ物がいかに大切か、食の安全性がどれだの子供達やお母さんたちの人生や未来を左右するのかという事を痛感しました。

今後さらにニューヨークはもちろん至るところで、でこういった需要と供給が増えるでしょう。

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