日本人がアメリカ・ニューヨークで仕事を探すにはどのような選択肢があるのでしょうか? まずアメリカで仕事探しをする前に日本とアメリカの企業側の採用について根本的な違いがあることを把握しておきましょう。
アメリカの企業は日本の新卒採用のような毎年同時期に採用活動をするという事はまずありません。
企業の人事担当者が大学に行き、キャンパスリクルーティングをすることはありますが、新規プロジェクトのための増員、退職者の補完の為に求人案件が出ることがほとんどです。
企業は空いたポジションに対して、即戦力となるスタッフを急いで採用しなけれないけないのです。
そのため、常に転職や就職を希望する求職者の情報を蓄積しているエージェントに人材の紹介を依頼するケースやインターンシップ（研修中）で在職する学生やスタッフにチャンスが多くなるのが現状です。
学校を卒業して新卒採用の就職になるのか、ある程度アメリカで仕事の経験があり転職するのかで、それぞれアプローチが変わってくるでしょう。では一体どのような就職方法があるのか見てみましょう。
キャリアフォーラム、就職フォーラムへの参加
企業と就職希望者との就職斡旋イベントのようなもので大規模なコンベンションセンターなどで年に数回、アメリカの主要都市で開かれます。このキャリアフォーラムの歴史は1987年にボストンで始まり、そのあとはサンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルス、今では東京、ロンドン、上海でも開催されるようになりました。
キャリアフォーラムの参加には事前予約が必要です。登録すると求人募集が見れたり、エージェントに相談することが可能です。研究職や専門職でアメリカでその仕事に就きたい新卒の場合は就職フォーラムのようなものが各大学で開催されます。バイリンガル能力を生かして就職を狙う方、大学在籍中の就職活動にはとてもオススメです。
エージェント (人材派遣会社) を利用する
ここアメリカでとても頼りになるのが就職を斡旋してくれるジョブエージェントです。ほとんどが無料で登録でき、担当のコンサルタントに相談ができます。複数登録して自分に合った職歴、条件で仕事を探すことができます。
アメリカではエージェントを通じてしか求人をしないという企業も多いそうなので、たくさんの求人情報を見ることができるのがメリットです。デメリットはある程度の学歴や経験を求められるのが多い傾向にあること。ですが、希望の職種やロケーションを登録することができ効率的に仕事を探すことができます。
<ニューヨークの日本人向け人材派遣会社＞
日本人向けフリーペーパー
日系グロッサリーストアや書店などに日本人向けのフリーペーパーがよく設置されています。
そのフリーペーパーの紙面にも日系企業の求人情報が掲載されており、オフィス系や専門職、飲食、ショップの接客など様々な職種の募集をみることができます。
Craigslist (クレイグズリスト)
このクレイグズリストはアメリカ各地域に基づいた、求人や不動産情報、中古品の売買、仲間募集、イベント情報など生活のあらゆる情報が満載の掲示板になります。
日々多くの件数がアップデートされるので、情報の鮮度はよいでしょう。
コネや人脈を活用する
ここニューヨークではこれが一番大きいと言っても過言ではありません。そして、コネや人脈を大切にすることはここニューヨークではあなどれません。
信頼できる従業員や知人からの紹介は雇い主に取っても1番安心できる人材探しの手段でもあります。
大学在学中でも真面目に勉強していると教授が卒業後のインターンシップ先や就職先を紹介してくれると言ったことも少なくないのです。こういったコネや紹介は会社が求人募集をかける前に優先的に雇ってくれると言った例もあるほどです。
ニューヨークでも雇用主は即戦力を必要とします。なので履歴書を持って面接に現れる人よりもすでにある程度の実績、職歴や性格がわかっている人を雇う事が多いのです。そのため、友人、知人、元同僚などの推薦が非常に有利になり、仕事をゲットできるまでの道のりが比較的スムーズに進みます。タイミングもすごく大切なので、もし知人が「今○○○○○のポジションが空いてるよ」と言ってきたら迷わずにすぐに返事をしましょう。
ここニューヨークで自分自身をしっかりと活かせる仕事が見つかればニューヨーク生活がもっと楽しくなりますよ。
