前編に引き続き私が体験した授乳エピソードをお届け。
前編では我がbabyが生後3ヶ月で発症した重度のアトピーのため、除去食の完全母乳をしなければならなくなり、今回はそんな過酷な子育て環境で出会った嬉しい出会いのエピソードをお届け。
私が住んでいるエリアのママたちの心強い味方。ママコミュニティサイトでの授乳情報
今現在、私はニューヨークのアストリアというエリアに住んでいるのですが、そのエリアで子育てをしているママたちのコミュニティサイトで『MOMALLY ASTORIA』というサイトがあります。
実はこのサイトは私の担当だった助産婦さんが産後初めての婦人科検診の時にオススメしてくれたのです。
親や兄弟の助けやママ友が一人もいなく孤独な子育てを毎日一人でし疲れ切った私のことを気遣い、このコミュニティサイトを教えてくれました。
『もし日本語話せるのママ友が欲しければ、ここで探してみたら?他にも自分と歳が近いお母さんがいいとか色々あるじゃない?私もそうだったから。
とにかく産後4週間でもBABY連れて外に出て散歩したり人と触れ合った方がいい。混んでない時間帯だったら電車やバスに少しくらい乗ってもいいんだから』
そういう彼女も二人目の子供を妊娠中のおなかの大きなパワフルなワーキングマザーでした。
このMOMALLY ASTORIAは本当に色々今でも大活躍です。
実際うちのBABYのサイズアウトしたオムツをもらってくれたご家族ともお友達になれたし、使わなくなったおもちゃ、住宅情報、サイズアウトしたBABY服を無料や安い金額でもらってくださいと言った内容や妊娠中のストレスの悩み、産後の悩み、旦那さんのいびきで寝れない悩み、お母さん同士遊びに行こう。とかありとあらゆる内容がこのサイトではアップされています。
その中で完全母乳育児をしているお母さんの投稿とか、アレルギーを抱えたママたちの投稿やお互いの意見交換や励ましの内容も沢山あるのです。
私が元気付けられた内容の一つにこんな投稿があります。
この投稿のママは生後4ヶ月のbabyがいる働くママ。
babyが生後2ヶ月から職場復帰をしつつも完全母乳で育児をしているんだとか。しかし1週間後に片道6時間のフライトがある3日間の出張が決まり、から、ホテル滞在でその間は旦那さんが育児をする予定で、その出張の3日間も母乳を搾乳して搾乳した母乳を絶対に無駄にしたくない。だから母乳育児中のママたちの搾乳のアイデアをください。
といった内容でした。
その投稿の15分後には30件近いアストリアの母乳育児を体験したママたちのコメントやアイデアが次から次へとアップされていたのです。
『航空会社に問い合わせれば、搾乳したミルクを冷蔵庫に保管してくれるところもあるよ。』
『ホテルに着いたら冷凍庫か冷蔵庫に搾乳したミルクを保管してホテルを出るときに氷をもらってジップロックに入れてそこに搾乳したミルクを入れれば持って帰れたよ。』
とか
『頑張れ!!私も仕事をしながら母乳育児してるからね。一人じゃないよ。』
と言った様々なポジティブな内容のコメントが沢山。
私は何度も母乳育児が辛いと思うこともあり追い詰められたりストレスを旦那さんにぶつけたりしてきましたが、この投稿を見て(私もピーピー言ってられない! 育児を頑張りながらやりたい仕事もしたい!)と前向きになり、産後初めて仕事を再開する良いスタートが切れました。
もう一つ印象に残った投稿は、完全母乳で育児をしていたお母さんに卒乳の時が急にやってきたらしいのですが、その時にそのお母さんが投稿していた内容です。(簡単に文章を省略してます。)
『この記事を読んでいる全てのbreastfeeding momたちへ。その最後の日は急にやってきました。授乳が終わってから、日々の育児が少しづつ楽になっていきます。
あなたたちはとてもハードな育児を毎日続けているけどいつかきっと楽になる日がやってきます。
でもそれは私にとっては少しbitter sweet(ほろ苦い気持ち)でした。私は母乳育児の事を自分自身で色々と調べて勉強をしました。
babyにいいことを私たちはやっているから最後まで諦めないで。みなさん、心から応援しています。』
その投稿を見たとき私は毎日2~3時間おきに授乳に追われていた時期でしたので身も心も疲れて切ってめちゃめちゃになっていました。笑
しかしそんな中で、どれだけその投稿が心の支えになったことか。
ニューヨークは日本と比べると色々な面で子育てや出産も過酷な街と言えるでしょう。。
仕事と子育てに奮闘するママ、アレルギーや子供も病気と戦うママ、色々な子育ての状況がある中、ママさんみんなとても強くてお互いが支え合って子育てをしているなと感じます。
私が住むエリアの授乳事情
これまで母乳育児について書いてきましたが、ここアメリカでは授乳室というのはほとんど存在しません。普通に公共の場で授乳をするしかないのです。病院ではお母さんたちが、おっぱいむき出しで待合室で授乳してます。
授乳室がないのは日本よりも厳しい…。授乳中の母親を嫌な目で見る人もやはりアメリカにはいます。
ですが、『breastfeeding welcome here』と言った表示があります。
この写真の表示はいつも私が記事を書くために利用している近所のcafe’です。
そう。
“ここでは客席で安心してここで赤ちゃんにおっぱいあげてもいいからね” や、
”何か嫌な思いしたらきちんとお店があなたをケアするよ”
という表示をよくアストリアで見かけます
もちろんこの表示がなくても、色々な場所で授乳中のお母さんに親切にしてくれるところが沢山あります。
私は毎日とても小さなタンブラー(8ozくらい)を持ち歩きそれにコーヒーを1日1杯だけ入れて、気分転換の為に飲んでいます。マイタンブラーを持参してコーヒーをオーダーすると、いつも店員さんが
『こんなに少なくていいの??』と尋ねるので
『今授乳中だから沢山コーヒー飲めないからそれだけで充分。』と毎回答えます。
そうするとrefill charge(おかわり代)で1ドルだけにしてくれたり、旦那さんと2人で2杯オーダーするときは1杯分のチャージにしてくれたりと、様々なカフェやコーヒーショップでそんな優しいサービスをしてくれます。、日本のように授乳室が存在しないのは不便って思うかもしれないけれど、日本より優しいなって思う人とのふれあいも沢山あります。。
私は母乳育児をしないといけない状況に置かれてしまった為完全母乳をしましたが、絶対に粉ミルクが悪いとはこれっぽっちも思っていません。
できれば粉ミルクに頼りたい時は頼りたかったです。未だに頼りたい時だってあります。
粉ミルクの育児が母乳育児に比べて楽ということはまずないですからね。
一番大切な事はbabyを育てるお母さん、家族みんなが健康でできるだけ笑って過ごせることだと思います。これは世界共通ではないでしょうか。。
少しの思いやりや優しさでクタクタに疲れているお母さんは泣けてくるほど嬉しくなるのです。世界中どこの国でも妊娠、出産、育児を経験した女性達は決して甘くわない状況を乗り越えなければいけない時が必ず訪れます。
しかし、きっとそれぞれの状況で様々なことで落ち込んだり、苛立ったり、励まされたり、助け合いながらお母さんになっていくんだと、心のそこから実感しています。
だからこの記事を読んでいるお母さんたちへ愛を込めてこのメッセージを伝えます。
一人じゃないですよ。
私も一緒です。