人種のるつぼといわれるニューヨーク。毎日、世界中から沢山の人が訪れる有名な街ですが、皆さんニューヨークの基本情報はご存知でしょうか。これから訪れる方は必見! すでに滞在中の方も一度目を通してみてはいかがでしょうか。意外と知っているようで知らないことがいっぱいあるかもしれません。
土地
ニューヨーク州はアメリカの東海岸の北部に位置していて、TVや雑誌で一般的に呼ばれる「ニューヨーク」というのはニューヨーク州の中にあるニューヨーク市を指します。
ニューヨーク市はマンハッタン、クィーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランドの5つの地区でなりたっています。
一番の観光地はマンハッタンですが、最近はブルックリンも人気観光スポットとして有名になっています。ブルックリンはニューヨーク市の中で一番人口が多く、クィーンズは世界で一番多くの人種が住んでいる地区だそう。 ニューヨーク市の人口は約850万人 !
さすが、アメリカで一番大きな市といわれるだけあります。ちなみに、ニューヨーク州の州都はニューヨーク市と思われがちですが、実は、マンハッタンから車で3時間以上も離れたオールバニ市(Albany)なのでした。
言語
ニューヨークはアメリカなので共通言語はもちろん英語ですが、さすが「人種のるつぼ」、英語以外に800もの異なる言語が毎日どこかで話されています。 英語のみを話す人が全体の約50%を占め、2番目によく話される言語はスパニッシュ、その次が中国語です。
そのあとに続くのはフランス語とロシア語が上位を占め、日本語は少数派になります。
時差
日本とニューヨークの時差は14時間ですが、アメリカではサマータイム制が導入されているので、夏時間の場合時差は13時間となります。
基本的にサマータイムは毎年3月の第2日曜日にスタートし、11月の第1日曜日に終了します。 日本とニューヨークでは昼夜逆転するので、日本とニューヨークでビジネスをするとなるとコンタクトに工夫が必要そうですね。
気候
ニューヨークも日本と同じように春夏秋冬の四季があり、気候変化のタイミングはあまり日本と変わりません。 春(4-5月)、秋(10月)は日本と同じように過ごしやすく、ニューヨークの街を楽しむのに最適な時期です。対照的に、冬(11-2月)は寒さがマイナス20度まで下がる日があるので、防寒具は良いものを準備しておくことをお勧めします。
また、積雪量も多く日本では雪が降ると交通機関に影響が出やすいですが、こちらは少々の積雪であれば公共機関は問題なく運行します。
夏(6-9月)は近年の日本ほど熱くはないですが、30度を超える日が続きます。 室内はどこもクーラーが利いていますが、設定温度がとても低いのでその中に長時間滞在すると寒いぐらいです。そのため、持ち歩きようの上着を一枚持つことをお勧めします。
また、夏の間はスコールのような猛烈な雨がしばし降るのも特徴、とは言ってもニューヨーカーはあまり傘を差さないのでこんな日はすぶ濡れになる人々をよく見かけます。
アメリカの単位
アメリカは国際基準のMKS単位系(センチメートル(㎝)、リットル(ℓ)、キログラム(kg))に従ってはおらず、インチ(in)、オンス(oz)、パウンド(lb)など、、重さや長さを図る場合に少し苦労します。
また、気温に関しても摂氏ではなく華氏を利用するので天気予報も少しわかりにくいかもしれません。 下記はそんな様々な単位の比較です。ご参考にどうぞ !
通貨と税金とチップ制度
ニューヨークの通貨はアメリカドル(US $)です。日本円をドルに変換することは空港でも、銀行でも可能ですが、アメリカはクレジットカード決済がほとんどでニューヨーカーはあまり現金を持ち歩きません。主にVISA、Master Card、American Expressが一般的で、日本でよく利用されるJCBは利用できない店舗が多数あるので要注意です。
また、ニューヨークの税金は8.875%です。これはすべてのものに課税されるわけではありませんが、レストランでお食事をしたりお買い物をするとこの税金が請求されます。尚、この税金ですが、チップを支払う際に意外に役に立ちます。
ニューヨークでチップを支払う必要があるケースはレストラン、バー、タクシー、ホテルサービスが主なのですが、レストランとタクシーでのチップ支払いはこの税額の2倍を支払うとちょうどいいチップ金額になります。 レストランとタクシーでは支払い金額の15~20%を支払うのが基本なので、税金が8.875%でこの2倍が約18%ぐらい、そうすると税金で請求された金額の2倍をチップというのが前途の計算内容になります。
また、バーやホテルサービス(コートチェックや荷物持ち、車手配等)はサービスしてもらった後に1-2ドルを手渡ししてあげるといいでしょう。
ニューヨークで注意するべき点
・公共の場での飲酒
日本では公共の場でお酒を飲むことを法律で禁止されていませんが、ニューヨークでは路上や公園といった公共の場で飲んではいけないので気を付けてください。さらに、米国で飲酒してもよい年齢は21歳なので、20歳の人は日本で飲酒ができてもアメリカでは違法となってしまうのでこちらもご注意ください。
・喫煙
ニューヨークでは公園、ホテル、レストランといった公共の場で喫煙が禁じられています。公道での喫煙は特に問題ありませんが、最近では歩道での喫煙規制もささやかれていますので、実際ニューヨークで喫煙する際には念のため規制事情を確認することをお勧めします。
・満員電車
日本の満員電車は世界でも有名で、沢山の日本人が満員電車に慣れているかと思います。そのため車内奥に空きスペースがあれば、入口が少し詰まっていても人を押し込んで乗り込まれる方がいますが、こういった場合は無理に乗り込まず次の電車を待ちましょう。
日本と違いこういった行為は嫌がられるのと、押し入りしたことによって口論になる場合もあるのでこういったトラブルは避けましょう。