ニューヨークに社会保障について~パート2~

ニューヨークに社会保障について~パート1~より引き続き

5.低所得者に対しての社会保障

テンポラリーアシスタンス。低所得者の生活を支える現金支給プログラムのことで、3つの種類の給付金制度があります。 なんらかの理由で働けない方、仕事を見つけられない方、収入が十分にない方に給付金が支給されます。


(1)ファミリー・アシスタンス (Family Assistance/ 略FA)

該当資格 ー米国市民、または永住権保持者*(*1996年8月22日以降に米国に移民した者は永住権取得後5年間は受給資格を得られないので注意)

ーニューヨーク州の住民
ー無~低所得
ー妊娠している、あるいは18歳以下の子どもがいる(ひとり親、両親どちらでも可)
ー未成年の子どもを育てている親戚 受給期間は一生のうち合計60ヶ月のみ。60ヶ月を過ぎたら申請資格がなくなります。 




(2) セーフティ・ネット・アシスタンス(Safety Net Assistance 略/SNA)

該当資格
ー米国市民、または永住権保持者
ー18歳以上のシングル
ー子供のいない夫婦
ー親、親戚等から離れて暮らしている子ども
ー薬物・アルコール中毒者の家族
ー薬物・アルコール検査や治療を拒否している人の家族
ー助成金の最長受給期間(60ヶ月)を超してしまった人
ーTA申請には該当するが、Federal Reimbursement には該当しない人

受給期間は基本的に最長2年間ですが、2年後もまだ該当資格に当てはまる場合、現金以外の補助がもらえることがあります。



(3) エマージェンシー・アシスタンス(Emergency Assistance)

TAを既に受給しているかいないかにかかわらず、助成金が緊急に必要な事態が起きた時に手続きを早める支援。「ワンショット(One Shot)」とも呼ばれています。 エマージェンシー・アシスタンスを申請すると当日に面接を受けられます。そこで申請を許可されるか否かが決められ、受給できる助成金の種類、金額、期間をその場で教えてもらえます。 住居立ち退きを迫られている低所得の方への家賃補助、光熱費の補助、災害時の引っ越し代なども提供します。

詳細はHRA Infoline 718-557-1399へお問い合わせ下さい。
緊急支援申請には緊急事態であることを証明するものが必要です。

ースナップ (Supplemental Nutrition Assistance Program)
家族構成と所得に応じた金額を月々受給できる低所得者用の食料配給です。配給食品の指定もなく、デビットカードのようなカードで貰えます。
コチラで申請方を確認できます。

ーウィック (WIC)
妊婦さんと0~5歳の子供の栄養補給を目的に支給される食品券

ーエー・シー・イー・アーリーレーン (ACE EarlyLearn NYC)
このプログラムは社会性や知能の発達を促して幼稚園入園への準備をするために、安全できれいで質の高いチャイルドケアとヘッドスタートプログラムを提供しています。 条件を満たす親は保育料助成制度により無料~低価格で子どもを預けられます。特別支援が必要な子どもも預けることができます。

ープライベート・ラン・チャイルドケア・プログラム(Private-Run Child Care Programs)
市に認可された私立保育所があります。施設や自宅で提供され、ほとんどの保育所は Department of Health and Mental Hygiene に認可されています。3つの条件を満たしていることが入所条件です。

1.生後6週間~13歳までの子ども
2.HRAから給付金を受給している
3.ACSが発行したクーポン券(Vouncher)を持っていること

ーHEAPプログラム
自宅の光熱費の支払いを援助する ーHHCオプション 医療保険がなくでも収入に応じた料金で診てもらえる。

6.障害者の方への社会保障

(1)生活補助金 (Supplemental Security Icome/略SSI)
65歳以上、もしくは障がいのある低所得者への給付金制度です。 収入によって給付金額が変わり、収入が多い程減額されます。 NY州では一人暮らしの方は月額最高 $858、夫婦は月額最高 $1,261受給できます(2019年度: NY州では居住する地域や Adult Home、Adult Foster Care によって SSI の金額が考慮されます)。SSIに該当する方は、自動的にメディケイドが送られます。SNAP (旧 Food Stamps) にも該当する可能性があります。

(2)障害年金
今まで働いていてソーシャルセキュリティー税を納付していた方が、病気や事故が原因で障がい者となり働けなくなった場合の保証。

(3)アクセサ・ライド(Acceaa-A-Ride)
公共の交通機関を使用するにあたり、特別な車両で移動することができる。 ーBuy-In Program NY州政府の医療保険メディケイド障害者用。

(4)食事のデリバリー・サービス(Home Delivered Meals) 
60歳以上の高齢者や、病気や障がいで食事の用意が困難な人のために食事を届けるサービス。

(5)障害者用家賃値上免除プログラム(Disability Rent Increase Exemption/略DRIE)
2005年にニューヨーク州によって開始されましたこのプログラムは、該当資格を満たす障がい者の家賃の値上がりを防ぎます。

7.高齢者のための社会保障

高齢者は比較的様々な面でサポートされています。残念ながらそういったプログラムをご存知ない方も多いようなので要チェックです!

(1)公的年金(ソーシャルセキュリティーベネフィット)

ー老齢年金 (ソーシャルセキュリティーリタイアメントベネフィット)
退職しているか否かに関係なく、62歳から受給できる年金です。金額は働いていたときの収入で決定されます。現役時代の収入が高額の場合は比較的年金が多く支給され、収入が低額だった場合は少なめになります。

米国で働き、ソーシャルセキュリティー税を納付していると、給料の額によってソーシャルセキュリティ・クレジットが貯まります。1929年以降に生まれた方は、40クレジット(約10年分)貯まると老齢年金受給資格を得ます。


ー遺族年金(Survivors Benefits) ソーシャルセキュリティー税を支払っていた方が亡くなったとき、一緒に暮らしていた配偶者、またはその方の収入を基に年金を受給していた配偶者に一度きりの死亡一時金$255が支給されます。子どもがこの給付金を受給できることもあります。 その後、必要な条件を満たしていた故人の遺族は、毎月遺族年金をもらえます。

故人が10年間ソーシャルセキュリティー税を納付していれば、遺族年金は必ず支給されます。それ以下でも場合によっては受給可能ですので、ソーシャルセキュリティーオフィスへお問い合わせください。最高受給金額は亡くなった方の納税額によります。


(2)生活補助金(Supplemental Security Income/略SSI)
65歳以上、もしくは障がいのある低所得者への給付金制度です。収入によって給付金額が変わり、収入が多い程減額されます。ニューヨーク州では、独身月額最高$858、夫婦月額最高$1,261受給できます。 (NY州では居住する地域や Adult Home、Adult Foster Care によってSSIの金額が考慮されます。)

ー健康保険
高齢者の公的医療保険には主に
・メディケア(連邦政府が管理している)
・メディケイド(ニューヨーク州政府が管理している)
・MSP メディケアの支払いを補助する
・EPIC 薬用保険代をカバーするプログラム
・NYPS 処方箋薬を安価に購入できるプログラム

ー無料携帯電話
無料の携帯電話がもらえ、毎月350分ぶんの通話、無制限のテキスト・メッセージ、2GBのデータが使えます。ご希望の方は、追加料金を払えば通話できる時間や、データを追加できます。また、追加料金で国際電話もかけられます。


(3)公共交通機関

ー高齢者用割引運賃(Reduced Fare MTA)
ニューヨーク市内の地下鉄、バスの乗車料金を対象に、65歳以上の高齢者、または障がい者が利用できる MTAのディスカウントプログラムです。料金は一般料金の半額またはそれ以下となります。MTA Reduced-Fare メトロカードには本人の名前と写真が記載されますが、普通のメトロカードのように使えます。乗り放題、または一回ずつの支払いを選択できます。


ーアクセサ・ライド(Access-A-Ride) 公共のバスや電車を利用される障がい者のために、相乗りやドア・ツー・ドアサービスがあります。毎日24時間利用可能です。1-877-337-2017 に電話をして、その場所がサービス地域内 (3/4マイル以内) にあるのかどうかを予約受付係が教えてくれます。


ー交通サービス(Community Arranged Resident Transportation Program/略 C.A.R.T. PROJECT)
C.A.R.T.ヴァン・サービスはニューヨーク市老齢局にまかなわれており、虚弱な高齢者を対象にした無料の特別交通機関です。東側はBattery通りから96th通り、西側は110th通りまで(マンハッタン)の管轄地域内を運行します。通院やシニアセンターなどへの送り迎えをします。

さらに、C.A.R.T.はマンハッタン中部に住む外出が困難な高齢者にお食事を届けたり、マンハッタン内で特別交通機関が必要な高齢者に私的カーサービスも提供したりしています。 私的カーサービスは、救急や医者や福祉サービスの予約にも使えます。また、そのサービスは病院やナーシングホームへお見舞いに行く友人や親戚も利用可能です。

8.家族で受けれる社会保障

(1)連邦政府の助成金で運営されているチャイルドケアプログラム

ー早期ヘッドスタート(Early Head Start Program) 早期ヘッドスタートは、低所得家庭の妊婦と3歳までの子どもとその家族のための年間プログラムです。早期ヘッドスタートに加入した子どもと親は、温かい環境の中で質の良い小児教育を受けることができ、親の教育と取り組み、プレママ教育を含む健康やメンタルヘルスの紹介、栄養についてなどの家庭支援を受けることができます。

ーヘッドスタート(Head Start Program)
これは3歳~5歳のお子さんがいる低所得家庭のプログラムです。


(2)ニューヨーク市のPer-Kindergarden
ニューヨーク市には、無料で受けられる質の高いPre-Kプログラムがたくさんあります。「Pre-K for All」は9月から6月の週5日間運営されており、1日(6時間20分、又は5時間)と半日(2時間半)の時間割があります。

その年に4歳になるニューヨーク市在住の子どもが、同年9月から始まる学校年度に参加することができます。 ニューヨーク市教育省では、3歳のお子さんが質の高い教育を無料で受けられるプログラムを設計している段階です。


(3)ニューヨーク州有給家族休暇
2016年にニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が有給家族休暇法を制定し、2018年1月1日より同制度が施行されました。 家計の心配をすることなく子どもとの絆を築いたり、重病を患っている家族の看病・介護をしたり、軍事サービスに召集されたときの残された家族のプレッシャーを緩和することができます。 有給休暇とは休暇中に部分的な給料を支給される制度のことです。

2018年1月1日より、民間企業で働くほとんどのニューヨーカーは有給家族休暇を取得することができます。公務員であれば、雇用主が有給家族休暇を付与するか決定します。 休暇中も医療保険を継続でき、休暇終了後も同等の職務内容が保証されます。もし保険料を支払っていれば、休暇中も支払い続けなければいけません。
詳しい情報はコチラから。


毎日普通に暮らしていると中々知る機会がない社会保障の内容もあったのではないでしょうか。 毎日普通に生活していて突然、事故や病気に見舞われた時などは安心してしっかり社会保障を利用しましょう。

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