アメリカは完全なクレジットカード社会です。それに伴いカード犯罪の被害は日本に比べて圧倒的に多いのが現状。今回はクレジットカードを紛失、またはトラブルにあった場合の対処法を紹介。 まず、クレジットカードを紛失したことに気づいた時点で、絶対に対処を後回しにしないことが重要です。できるだけ早く被害が拡大する前に行動を起こしましょう。
クレジットカードの発行元にすぐに電話を!
クレジットカードの裏側に記載してあるカードの発行元の電話番号に直ちに連絡をし紛失、または盗難の報告しましょう。ここで重要なのがパニックを起こさないことです。他人が不正であなたのカードを利用する前に報告をすれば、お金の被害はないですし、ここアメリカでは無許可でチャージされた金額は$50を払えばそれ以上は払わなくてもいいという国が設定した法律があります。
コチラからチェックできます Consumer Information
情報提供の準備を整えておきましょう
クレジットカード会社の発行元があなたの身分を確認するために、氏名、住所、ソーシャルセキュリティーナンバーを基本情報として質問し、その後あなたがいつカードを無くしたか、最後にあなた自身がカードを使用した場所と日時、どのくらいの金額のものを購入したかなど質問されます。
その質問で発行元は誰かが不正にカードを使用していないか確認が取れます。 そして、もし不正使用が発覚した場合は、その支払いはキャンセルされ、新しいクレジットカードを発行してあなたの住所に郵送してくれます。
もし、モバイルウォレットなどにカード情報を登録している場合は気をつけて情報提供をしましょう。そして新しいカードが届いたらカード情報の登録の変更をお忘れなく!
盗難・紛失した際の発行履歴はあなたのクレジットカードヒストリー、クレジットスコアに影響するものではないので安心してください。
カード紛失の報告をしっかり管理、保存する
あなたがカードの発行元に紛失、盗難の報告をした事実を管理することも大切です。 今回あったトラブルを、カード会社のオンライン上で報告することもできます。
<その際に必要になる情報>
ー氏名、連絡先
ーカード番号
ートラブルを報告した日時
ーカードを無くしたと思われる日時
E-mailや書面で報告する場合、必ず送信履歴やコピーを保存しておきましょう。
クレジットカード履歴の確認を!
紛失、盗難の報告後のカードの利用履歴を慎重に確認しましょう(カードの利用を正式に止
めない場合)。 そこで、不正利用が判明した場合はできるだけけ早くクレジットカード会社に電話して報告してください。
クレジットカード保険の確認
家を所有している方や賃貸契約をしている方の場合、保険証券にはクレジットカード被害をカバーしてくれるものもあります。もし大きな金額の被害に遭っていたとしても最大$50の支払いで済むので加入している保険のポリシーを確認してみましょう。
また、追加の保険に加入できる場合もあるので、可能であれば紛失被害をカバーしてくれる保険をオプションとして追加するとより安心でしょう。
カードの紛失、盗難被害に遭わないように備えておくこと
ー必要なカードだけを持ち歩く。
ー財布の中やポケットなどむやみにカードを持ち運ぶ場所を変えないで、常にカードは自分の決めているところに保管する。
ー使わなくなったカードはハサミで切りめをしっかり入れて処分する。
ーカードで支払いをしなかったお店が履歴にできてないか常に確認する。
ークレジットカード情報の履歴は安全に保管する。
ーカードの利用履歴はこまめにチェックする。
ー携帯電話などでクレジットカードナンバーをむやみにシェアしないように気をつける。
アメリカのクレジットカード犯罪は頻繁に起こっている
アメリカではクレジットカードを紛失していなくても自分のカードが不正利用され、被害に遭っていたというケースが頻繁に起こります。どこかでクレジットカード情報が不正に流出していることも珍しくありません。
2013年にアメリカ全土で大ニュースになったのが、大手量販店TARGETの4000万人分のカード情報が丸ごとハッキング被害に遭って流出した大惨事です。当時、カード支払いをしたお客の氏名、カード番号、有効期限、3桁のセキュリティーコード全てが盗まれました。そしてその盗まれたカードの持ち主たちは被害に遭ってしまったのです。
ところがこのハッキングニュースはもはやあまり珍しいものではなくなっているのが残念ながらここアメリカでの現状です。 日常使っているクレジットカードですが、十分警戒が必要なのです。