アメリカで救急医療を受けるときの対応法

  • 公開日: 2019-09-15
  • 医療

アメリカに滞在中に救急医療が必要になった場合、どのように対応したらよいか皆さんご存知でしょうか。日本とは救急医療のシステムが違い、各医療センターに設置されている救急外来ER911で救急車を利用した場合は行き先の指定はできません。行き先の指定をしたい場合は、自分でタクシーで行くか希望先の救急車を呼び搬入してもらうことになります。

1.救急車を呼ぶ手順について

ーまず「911」をダイヤルします。

ーオペレーターが出たらオペレータの質問に答えていきます。
もしこの時、英語が苦手な場合は必ずオペレータが「What language do you speak?」と聞いてくれます。「Japanese」と伝えればすぐに同時通訳に繋げてくれるので安心してください。日本語にも必ず対応してくれます。何が起こっているのかを聞かれるので、できるだけ詳しく伝えましょう。現在の居場所の住所と本人の名前、電話番号も聞かれるのでしっかりと正確に伝えることが重要です。

ー「電話を切ってください」と言われるまでは絶対に電話を切ってはいけません。
通報を聞いた警察官や救急スタッフが到着するまでは玄関のドアを開けておいてくださいと言った指示が出ます。症状によっては救急車が到着するまでの間、電話口で応急処置の指示を受けることもあります。すぐに救急隊員を誘導できるように、だれかに家(建物)の前に立っていてもらうことが可能ならお願いするとよいでしょう。


ー医療スタッフや警察官が到着したら病人(けが人)の状況を伝えましょう。この場合難しい英語を使う必要はありません。

2.救急車の種類

救急車には公営 (Public) と民営 (Private) があり、公営は911、民営はインターネットで“Private Ambulance Service”で検索すると見つかります。公営の場合原則としていちばん近いロケーションの公立病院に運ばれるので、病院を指定することはできません。特定の病院に行きたい場合は民営を利用することになります。ただし、民営の対象エリアは各会社によって異なります。

救急車は公営、民営ともに有料で、料金は車内での応急処置の程度によって異なっていきますが、民営の方が高いことは確実です。
911の具体的な料金はコチラから見ることができます。

3.緊急時に備えておくべきもの

ー医療保険の加入
緊急の場合でもどの病院に行っても必ず何の保険に加入しているか聞かれます。
日本では考えられないかもしれませんが、保険に入っているかいないかで治療のカバー範囲や医療費の自己負担額が決まっていくので確認しておきましょう。
保険証は常に財布と一緒に貴重品として携帯しましょう。

ーメディカルレコード
診察を受けるときに必ず自分と家族のメディカルでコード(病歴)について聞かれます。
持病や服用している薬の種類、アレルギーや遺伝子疾患の有無、子供の予防接種の記録などドクターに聞かれたらすぐに答えられるように英語でリストアップしておくとよいでしょう。

<軽い症状の場合>
911を呼ぶ前に主治医に連絡しましょう。
これをしないと後から保険会社の請求がスムーズにいかなくなることもあります。
主治医から電話で指示を仰ぎ、指定された病院に行きます。主治医がいない、又は連絡が取れない場合は近くの病院のER (緊急治療室) へ自分で行きましょう。

ERは24時間窓口が開いています。予約なしでも利用できますが、重体でない限り長時間待たされる場合がほとんどです。また、ERの診察料は高額なので、保険のない人もある人も全額カバーされるとは限らないので注意しましょう。

4.異物、毒物を飲み込んだ場合

アメリカ毒物管理局 800-222-1222 (24時間対応)
化学物質によって起こる急性中毒について実際に事故が発生している場合に限定していますが情報を提供してくれます。

公益財団法人 日本毒情報センター
つくば中毒110番 029-852-9999 (9a.m-9p.m.日本時間)
大阪中毒110番 072-727-2499 (24時間対応)
日本製のものを飲み込んだとき、アメリカの毒物管理局では分からないこともあるので
その場合は日本の毒物情報センターで確認するとよいでしょう。

5.ニューヨークのER救急外来の現状

ニューヨークのERは医療費の支払い能力のない患者が受信できる唯一の医療機関でもあります。重症の救急患者に加え、そういった患者も受診するのでいつも混雑しています。
資金や人員不足にて近年閉鎖されるERが急増しているのが現状です。
残ったERへの負担(受診者数等)はますます増えてきていて、処理能力を越える状態も起こってきています。

ERでは重症患者の診察が優先されるため、生命に危険がないと判断された場合は数時間あるいは半日以上も待たされる場合もあります。日本人は比較的、症状(痛み等)を強く訴えない傾向があるようなので、重症でも軽症と判断されて診察が遅らされてしまうことが発生していますのでしっかりと症状を伝ましょう。

6.マンハッタンの救急外来

・New York-Presbyterian Weill Cornell Medical Center
525 E.68th Street
1-212-746-5454

・Mount Sinai Beth Israel Medical Center
1st Avenue at 16th Street
1-212-420-2000(General) 1-212-420-2840(Emergency Department)

・Columbia University Medical Center
622 West 168 Street
1-212-305-2500(General) 1-212-305-9999(Ambulance) 

・NYU Langone Medical Center
570 1st Avenue 33rd Street
212-263-5550

救急の事態で緊急外来の受診となると残念ながら、日本人のドクターや日本語の話せる医師の指定は難しいのが現状です。しかし、ニューヨークの緊急外来の病院や911 ダイヤルでは必ず日本語の同時通訳が音声で受けれるので、落ち着いて的確に対応しましょう。

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