ニューヨークでペットを飼う方法・ライセンス・ケアについて

近年ペットに癒しを求めるニューヨーカーが急増加中と言われています。ニューヨークの街を歩いているとドッグウォーカーに連れられているワンちゃん達や、小さなバックにおさまりショッピングや地下鉄の移動を共にするワンチャン達をよくみかけます。

しかしペットを飼う方法やライセンスの取得方法、お手入れなど事情は日本とアメリカで異なるところもあります。今日はそんなニューヨークのペット事情に注目! 最近のペットは犬や猫だけでなく、トカゲや亀など一風変わったペットも増えてきていますよね。こういったエキゾチックアニマルは、物珍しいのはもちろんですが、犬や猫と比べると管理が簡単なので、ペットに時間や手間をかけれらない人にも人気のようです。

但し、種類によっては飼ってはいけないものもあり、日本で人気のフェレットや公園等でよく見かけるリスはニューヨークでは飼ってはいけない動物に該当します。こういったルールは州によって異なるので、ペットを飼う前に禁止されているペットリストをコチラ(NYの場合のみ)で事前に確認するようにしましょう。

入手方法



ニューヨークで犬、猫を飼う場合、ペットショップやブリーダーから購入する方法と、アダプション(保護されている動物を引き取る)する方法があります。 ペットショップやブリーダーから購入する場合、値段は高くなりますが、好みのタイプのペットを簡単に見つけることができるでしょう。

アダプションの場合は、なんらかの事情で保護されているので比較的リーズナブルな価格で引き取ることができます。価格帯は引き取る場所やその動物の年齢や去勢手術が済んでいるかなどによって大きく変わってきます。また、好みの種類が必ずアダプションに出ているとは限らないので、運命の子に出会うには時間がかかるかもしれません。

ASPCAのWebサイトだと、近所のシェルターの情報も確認することができ便利かつ安全です。 アダプションを行っている団体はペットたちの幸せを第一に考え、ペットの引取りを希望した家庭を審査する場合があります。自宅訪問があったりリファレンスを求められたり、中には審査が厳しいところもありますが、こういった団体はニューヨークに沢山あるので過剰に捉えず落ち着いて対応しましょう。

Animal Society(動物保護団体)について

ここニューヨークだけでも動物保護団体は数多くあり、保護団体という規模や役割が日本に比べるととても幅広く、たくさんの大企業がスポンサーになっていたり、一般の動物総合病院と同じ規模の病院を所有していたりします。

これらの団体から動物を譲り受ける場合は、予防接種や去勢手術の処置やマイクロチップの埋め込がすでに施されていたり、安い価格で処置を施してくれるといったサービスがとても充実しています。

養子縁組に必要な費用をアダプション・フィー (Adoption Fee)と言い、それぞれの団体で値段も異なりますが、およそ$75~$200くらいが相場になります。人間の医療費もとてつもなく高額なニューヨークは動物の医療費も人間並みに高額です。この動物たちへの高額な医療費が原因でペットを手放す人も少なくないため、ニューヨークの動物愛護団体はそのような選択を事前に防ぐために様々な対策をしています。

The Humane Society on New York
Best Fried Lifesaving Center 
Animal Care Center of NYC Manhattan / Brooklyn
ASPCA Adoption Center 
Bideawee 
Animal Haven 
Astoria Animal Society 
SPCA International 

上記の団体のWebサイトで見れる、動物たちの情報を事前にしっかり確認しておきましょう。 子供がいない家庭を希望する動物、他の動物とも仲良くすることができるか、散歩のトレーニング済み、前の飼い主に虐待されていたため怖がり、などといった動物たちのバックグラウンドや、希望事項などが公開されています。

他にも養子縁組を迎え入れる人たちにも色々な条件が課されます。 18歳以上でないといけない、家族全員が直接施設に出向かなければいけない、住んでいる住居がペットOKである証明など、団体によってそれぞれ譲渡に必要な条件が設定されています。

エキゾチックアニマルを飼う



最近は普通のペットショップでも、鳥、蛇、トカゲ、モルモット、熱帯魚といったエキゾチックペットが簡単に購入できるようになり、ニューヨークでよく見かける大手ペットショップのPetcoやPET SMARTでも沢山の種類を取り扱っています。 また、色や種類にこだわりがある方は特別展に参加してみるのはいかがでしょう。開催場所はやや不便なところが多いですが、こちらは購入目的がなくても物珍しいペットを見ることができます。

時には会場に違法のペットが売られていることもあるので、購入する際は先に述べた禁止リストを確認してから購入するようにしましょう。

ニューヨークで行われるエキゾチックペットの特別展はコチラ。
Reptile Expo
Reef-A-Palooza
*詳細は各サイトで確認してください。

ドッグライセンスの入手




ニューヨークで犬を飼う場合、ドッグライセンスを取得する必要があります。これは市に犬を飼っていることを申請するもので、毎年更新が必要なので、忘れず対応し入手したライセンスは首輪につけておきましょう。

登録には生後4か月以上であること、狂犬病予防接種済み証明書、去勢手術済み証明書が必要になります。申請はオンライン手続きで可能ですが、去勢手術をしている場合は登録料金が安くなります。また、去勢手術をしている場合は獣医からの手術証明を提示する必要があります。あまりこれを付けているペットを見かけませんが、犬を飼う場合必ず登録する必要があるので、しっかりと対応するようにしましょう。

 登録費用は$8.50、生後4か月以上の場合は$34です。
ドックライセンス取得サイト

メンテナンス



行きつけの獣医さんを見つけることをお勧めします。ペットショップやブリーダー、アダプションで入手した動物はほとんどが予防接種等の対応をしてくれていることが多いですが、引き取った後の去勢手術や健康管理は飼い主の責任です。事前にかかりつけの獣医を見つけておくと急病や事故などのもしもの時にも安心です。さらには、病院に行くことで病気予防の案内や、保険についての相談も可能ですので一度動物病院に見てもらうことをお勧めします。

ニューヨーク州の動物愛護の法律

ニューヨーク州知事のアンドリュークオモ氏は動物愛護に関する法律の設定を公約にして選挙に当選したと言われるほどの人。ニューヨークの動物を考慮した法案をいくつも発行しています。


ー人間とペットの共同埋葬を可能に
自分が他界した後は、大切な時間を一緒に過ごしたペットと一緒の墓に入りたいと願う人は世界中にいると思います。土葬が主流のアメリカの場合、その条件が厳しかったものの、2016年にニューヨーク州では人とペットを同じ墓に埋葬することが可能になる法案が可決されました。しかし、この条例には条件もあります。

a. アメリカは土葬が一般的だが、ペットは必ず火葬すること
b. 野生動物は認めない。犬や猫のペットに限る。
c. 人間もペットも自然死であること。

すべての墓地がこの法律を義務付けられているのではなく、あくまでも選択の一つとして共同埋葬を提供することを認められたというものです。霊園側はこれを拒否する権利も与えられています。

 



ペットを飼うと家に帰るのが楽しみになったり、癒されたり、時には慣れるまで少しお互いに時間がかかったり、健康管理面で大変だったりなど楽しいだけでなく色々な事があるでしょう。共通して言えることはペットは命あるものですので、最後までしっかり愛情と責任をもってお世話をしてあげましょう。ペットはあなたの大切な家族です!

 

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