アメリカで携帯電話を契約する場合、現地のサービスまたは日系のサービスを利用する方法があります。現地のサービスを利用する場合は、通信速度の早さや国際ローミングの使用、月々の通信量などに対して割引があったり、学生やファミリー向けプランなど幅広いオプションがあります。
日系サービスの場合は契約やカスタマーサポートが日本語なので気軽に利用できるのと、契約期間に縛りがないため短期滞在でも契約することができます。また、日本への無料通話が含まれていたりなど渡米したばかりの人にも嬉しいプランが揃っているのが魅力です。
では実際に現地のサービスで携帯電話を契約するにはどうすればよいのでしょうか。
アメリカのメジャーな携帯会社
ー ベライゾン Verizon
アメリカで一番大きな携帯電話会社で、電波の強さと通信の速さが人気です。郊外や電波が届きにくい場所でも安定して使えると言われています。その分プランの価格が他社と比べてやや高めですが機種のセレクションが豊富なので、好みのデバイスが必ず見つかるでしょう。
ーティーモバイル T-mobile
家族で使うファミリープランや友達とシェアして使うプランが充実しています。 他社と比べて低価格が売りでかなりお得にすませることができます。アメリカ以外の140か国でデータ使い放題のプランがあり、日本への通話もかなり安くできるようです。海外旅行を頻繁にする人にとっては嬉しいサービスですね。しかし、都会で電波に困ることはあまりないですが、郊外に出ると電波が弱いというデメリットがあります。
ーエーティーアンドティー AT&T
電波の範囲が広いのが強みです。郊外に住んでいる人はAT&Tを使っている人が多いそうです。そして、現役でミリタリーで仕事をしている人や退役軍人の方々にはお得なプランが揃っているの、その家族も含めて利用している人が多いそうです。
ースプリント Sprint
今まで紹介した会社の中で一番安いのがこの会社で、新規契約を安く抑えたい人はオススメです。電波の状況は他社と比べて一番悪いかもしれませんが普段の生活で使う分には困らないでしょう。
2種類ある支払い方法
大きく分けて2種類の支払い方法があります。一般的な“後払い制”の「ポストペイド」と“前払い制”の「プリペイド」になります。「ポストペイド」で契約する場合、一般的には18歳以上でソーシャル・セキュリティー・ナンバー(SSN)や、運転免許証などのID、支払いに使用するクレジットカード、そして支払い能力を表す信用履歴のクレジットヒストリーが必要になります。
一方、前払いの「プリペイド」は月極めの基本料金を前払いします。そして、通話可能な時間分のカードを携帯ショップやドラッグストアなどで購入し、通話時間を使いたい分だけ追加していく方法になります。 携帯電話会社にて契約するプランに合わせて、端末の全額払いか分割払いかを選べますが、ソーシャル・セキュリティー・ナンバーを持っていない場合、契約時に全額支払うことになるケースもあるのでご注意を。
SIMフリー
複数のキャリアで使用可能なSIMフリーの携帯端末を店頭やホームセンター、インターネットで購入することができるので、現地で通信に必要なSIMカードを購入して使用します。
1. SIMカードを購入し店頭にてセットアップをしてもらいます。
2.店頭、またはWebサイト上でプランを選びカードで支払いを済ませます。
3. セットアップ、料金の支払いが完了したらその場ですぐに電話を使うことができます。
アメリカに長期滞在する場合は、携帯電話会社と契約しても問題ありませんが、会社によっては契約期間を1年か2年と設定しているところが多いため、短期滞在の人にはオススメできません。その際に、SIMフリーの機種とSIMカードを購入して使用すると面倒な契約をする必要がありません。
すでに日本でSIMロックフリーの端末を使用していた場合、SIMロックを解除してアメリカのSIMカードを差し込めばすぐ利用することができます。しかし、携帯電話会社によっては通信方式が異なるので、購入前に使用できるかどうか確認しましょう。
アメリカの携帯電話契約時の必要書類
ー身分証明書(パスポート、ビザ、学生証、免許書。学生の場合はビザと在籍証明書のI-20も)
ー住所証明(光熱費の契約書、支払い書、家を借りた時の契約書など)
ー支払いに登録できるクレジットカード
ーソーシャルセキュリティーナンバー(持っている場合)
携帯電話契約手数料、契約期間、解約金
携帯電話を買うときは機種代に追加で契約手数料 (Activation Fee)が1台にき$20~$40ほどかかります。アメリカで携帯を買うときは2年契約 (2 years contract) をしているプランが多く、2年以内に別の機種に変えたり、他の会社に移ったりすると解約金 (Early Termination Fee) が発生します。契約期間については店舗でスタッフにしっかりと確認をとりましょう。
保険(Device Protection)
携帯を買う時に必ず聞かれるのは保険 (Device Protection) です。月々$5前後で破損した時は無料で修理をしてもらえたり、新しい機種と交換してもらえたりします。この保険をつけていない場合はメーカー保証外の修理交換は一切ありません。購入した翌日に壊れても全額携帯代を支払わないといけなくなるのでご注意を。
国際通話について
LINEやSkypeなどのアプリで無料通話することができますが、中にはどうしても「電話回線による国際電話が必要…」という方もいるでしょう。プランによっては初期設定で国際通話を設定することもできるので、カスタマーサービスに問い合わせしてみましょう。基本的に国際電話を受けられるようにするのは無料ですが、アメリカ側から日本に電話をすると高額な料金が発生します。頻繁に国際電話をする人は、毎月$5程度でつけられる国際電話プラン (International Calling Plan) をオススメします。固定電話の通話が1分8セント、携帯電話通話で1 分22セントほどで利用可能になります。
解約手続き
携帯電話会社のカスタマーサービスにて解約することは可能ですが、店舗にて解約手続きをするのが確実です。 契約期間が残っている途中で解約する場合は違約金を支払わなければなりませんので、その際に使用するクレジットカードが必要になります。
機種やプラン、サービス内容は会社によって様々です。予めそれぞれの携帯電話会社のプランをWebサイトでリサーチしておくと、直接店舗へ行った際にスムーズに手続きすることができるでしょう。