ソーシャルセキュリティーナンバーって何?取得方法は?

ソーシャルセキュリティーナンバー基礎知識

ソーシャルセキュリティーナンバー (SSN) とは?

ソーシャルセキュリティーナンバー(Social Security Number 略称: SSN)とは、主に納税や年金制度などに必要な、個人に振り分けられる9桁の社会保障番号のことです。

日本のマイナンバーに相当するものという認識で間違いはありませんが、アメリカのSSNの方が重要度は高いです。

運転免許やIDの申請、銀行口座開設、クレジットカード申込など、様々なシーンで、SSNが必要になります。また、年収や職業、犯罪履歴などの大切な個人情報とリンクされており、身元の確認などにも使用されます。アメリカ在住者には生活において最も重要な番号と言えるでしょう。

 

誰でもSSNを取得できるの?

SSNは誰でも取得できる訳ではありません。原則、アメリカ市民あるいは、就労許可を持つ移民のみ申請することができます。

SSNを取得できるステータス

  • アメリカ市民
  • Department of Homeland Security (DHS)より働く許可が与えられた移民
  • 駐在員の配偶者 (E1、E2、L2)
  • 専門技能職の配偶者 (H4) ※就労許可証がある場合のみ
  • 留学生・訪問研究者 (F1、J1またはJ2) ※F1ビザの場合は取得が難しい場合もあります。


SSNの取得方法

米国到着後10日~14日以降に必要書類を持って、最寄りのソーシャルセキュリティーオフィスに行き手続きをします。
10日〜14日以降というのは、渡米後それ以前に申請してしまうと、入国データが反映されていない可能性があり、手続きが出来ない可能性があるためです。

必要書類

日本では考えられないことですが、担当者によって必要な提出書類が異なり、SSNを取得できないトラブルが時々発生してます。そういった事態を避けるためにも、使えそうな書類は念のためすべて持参されることをお勧めします。(必須書類でない限り、聞かれるまでは提出しないておいた方が無難かもしれません。)
また、すべての書類は原本または、正式の写しである必要があります。自分でコピーをとったものは認められません。

  1. 申請書
    SS-5(https://www.ssa.gov/forms/ss-5.pdf)という申請書に必要事項を記入し提出します。申請場所のソーシャルセキュリティーオフィスで入手することもできますが、事前にプリントアウトして用意していく方が良いでしょう。
  2. 移民ステータスが確認できる書類
    • グリーンカードまたはパスポートに押されたI-551スタンプ
    • ビザ
    • I-766 (Employment Authorization Document/EAD) :労働許可証
    • I-94 (Arrival/Departure Record);:出入国カード
     https://i94.cbp.dhs.gov/I94/のウェブサイトで取得できます。

    上記で当てはまるものはすべて持って行くことをおすすめします。
  3. 日本の有効なパスポート
  4. 年齢を証明するもの
    英訳付きの出生証明書。なければパスポートまたはDHSからのドキュメントでも可能。
  5. M-1ビザの場合は、①~④に加えて、I-20
  6. F-1ビザの場合は、①~④に加えて
    a.) I-20
    b.) 雇用を証明するレター
    c.) 就労許可を証明する学校からのレター
  7. J ビザの場合は、①~④に加えて
    a.) DS-2019
    b.) 雇用を証明するスポンサー企業からのレター
  8. 配偶者ビザの場合は、①~④に加えて婚姻証明書
    日本から持ってきた戸籍謄本に英訳をつけ原本と一緒に提出するか、アメリカの日本領事館に婚姻証明書の発行を依頼します。
    自分で英訳をつけて特に問題が無いケースが多いようですが、心配な方は領事館に依頼をした方が良いかもしれません。その場合、申請日より3ヶ月以内に発行された戸籍謄本が必要となりますのでご注意ください。
    ニューヨーク領事館での詳しい手続き方法は下記サイトをご覧ください。
    https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/c/08.html

    ※配偶者がSSNを申請する際、主たるビザを持っている駐在員の旅券(又はそのコピー)の提示が必要とされる場合が稀にあるので、持っていったほうが無難です。

 

申請費用は?

新規取得、変更手続きなどすべて無料です。

 

申請場所は?

最寄りのソーシャルセキュリティーオフィスに必要書類を持って手続きします。
オフィスの場所はこちらのページ (https://www.ssofficelocation.com/local-social-security-office) で調べることができます。

予約は不要ですが、場所や時間帯によっては混雑することもあるので、時間に余裕をもっていきましょう。

また、オフィスによって営業時間が異なるので事前に確認していかれることをお勧めしますが、基本的に平日の9:00AM~4:00PMくらいまで、週に一度12:00PMで終わる日などがあるようです。

 

ソーシャルセキュリティーオフィスでの手続き

これもオフィスにより異なりますが、大抵は、到着したら受付専用の機械で整理番号をもらい、そこに書かれた番号が呼ばれるまで待つという流れが一般的です。
番号が呼ばれたら、窓口に行き、SSNカードを新規取得したいことを伝えます。
担当者に以下のような簡単な質問をされることがあるようですが、面接ではないので、リラックスして答えましょう。

  • 今までにアメリカに来た事はあるか。
  • その時の目的は何だったか。
  • これが初めてのSSNの申請か。
  • 今回どんな仕事をするのか。
  • 何のビザを持っているか。

手続きが完了次第、ソーシャルセキュリティーカードが自宅住所に郵送されます。

 

どれくらいでカードが届くの?

申請後7~14日で届くとウェブサイトには記載してありますが1か月ほどかかることもあるようです。1ヶ月待っても届かなかったら、郵送中に紛失した可能性もあるのでソーシャルセキュリティーオフィスに問い合わせてみましょう。

無事手元に届いたら、外には持ち歩かず、家の中で大切に管理したほうが安全です。何かの手続きなど、SSNを求められることが頻繁にありますので、番号は覚えておくことをお勧めします。(私は覚えるまで自分にしかわからないような暗号にしてポーチにしまっていました。)

 

 


以上がソーシャルセキュリティーナンバーの概要と取得方法でした。
次回は、SSNを取得した後の管理について説明します。

 

参考リンク:
https://ja.wikipedia.org/社会保障番号
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/h1/19.html

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